2019年01月28日
蔵見学-富田酒造-
先日、家の近くにある富田酒造に蔵見学に行ってきました!
奄美黒糖焼酎『龍宮』でお馴染みの富田酒造は、奄美がまだアメリカの統治下だった
昭和26年の今から68年前に初代の富田豊重(とよしげ)氏によって創設されました。
富田酒造の蔵としての特徴は、今では珍しい1次、2次と全て甕を使って仕込む
全量甕仕込みとその甕仕込みと相性が良い麹とされている黒麹を使った焼酎造りです。
うるち米を仕込んで出来る1次仕込み中の酒母
黒糖が加わった2次仕込み中のもろみ
原料に対しての拘り
米
富田酒造で一次仕込みで使用しているお米は国産のうるち米で、これを全自動の製麹機で
混ぜながら麹菌を散布するそうですが、うるち米は一般的によく使われているタイ米等と比べて
粘り気があるため混ぜている途中ダマになりやすく、
機械を何度か止めて手でお米を解さないといけない為
タイ米を使用した場合と比べて手間がかかるのだそうです。
それでも国産うるち米に拘るのは、焼酎として出来上がった時の香りが格段に良いからと言います。
お米に対しての拘りは、お米と黒糖の使う比率でも分かります。
富田酒造でははお米1に対して黒糖を約1.25程の割合で仕込むんだそうです
このお米の割合は、ほかの蔵と比べて高いそうです。
黒糖
『らんかん』、『かめ仕込み』、『龍宮』に
使われる黒糖は、沖縄群島の様々な島から仕入れられます。
『まーらん舟』は徳之島産の黒糖を使用しています。
それぞれの島の風土などの違いが黒糖の味に出て、それが
各銘柄の個性になるそうです。
例えば
沖縄群島の波照間島や多良間島等の黒糖は、島に雨が少ないので塩のほろ苦さが出て、
酒質はキリッと潮風を感じる味わいになり
雨が多い徳之島産の黒糖は柔らかく上品な甘さがあって。酒質はトローっと上品な
旨味を感じる味わいになります。
蒸気を利用して黒糖を溶かすための専用の釜
周りに釜全体を囲むようにジャケット(配管)があって、そこに5度の冷水を通し
溶した黒糖を急速に冷却。そうする事で黒糖の香りが飛ばない様にします。
焼酎にキレを生み出す蒸留器
富田酒造さんに置いてある蒸留器の特徴は2つのタンクを置いてある位置に
高低差をつけていて、この2つを結んでいるスワンネックと言われる管が長い事です。
下のタンクで暖められたもろみのアルコール分は90度ほどで気化し管を
通って上のタンクに移動するのですが、管が長い為に途中温度差が生じ
一度液体に戻ってまた下のタンクに落ちるそうです。この工程で焼酎の味に
キレを生み出す効果が有るそうです。
しかしこの工程もあまりやり過ぎると面白みのない味わいに成ってしまう事から、
管の途中に防温材の様なものを巻き付けてその時の外気温なども考慮して
味を調整して行くんだそうです。
今回、今まで分からなかった事等を、色々質問させて頂き
その一つ一つに本当に丁寧に答えて頂きました!
富田さん!貴重なお時間をありがとうございました!
奄美黒糖焼酎『龍宮』でお馴染みの富田酒造は、奄美がまだアメリカの統治下だった
昭和26年の今から68年前に初代の富田豊重(とよしげ)氏によって創設されました。
富田酒造の蔵としての特徴は、今では珍しい1次、2次と全て甕を使って仕込む
全量甕仕込みとその甕仕込みと相性が良い麹とされている黒麹を使った焼酎造りです。
うるち米を仕込んで出来る1次仕込み中の酒母
黒糖が加わった2次仕込み中のもろみ
原料に対しての拘り
米
富田酒造で一次仕込みで使用しているお米は国産のうるち米で、これを全自動の製麹機で
混ぜながら麹菌を散布するそうですが、うるち米は一般的によく使われているタイ米等と比べて
粘り気があるため混ぜている途中ダマになりやすく、
機械を何度か止めて手でお米を解さないといけない為
タイ米を使用した場合と比べて手間がかかるのだそうです。
それでも国産うるち米に拘るのは、焼酎として出来上がった時の香りが格段に良いからと言います。
お米に対しての拘りは、お米と黒糖の使う比率でも分かります。
富田酒造でははお米1に対して黒糖を約1.25程の割合で仕込むんだそうです
このお米の割合は、ほかの蔵と比べて高いそうです。
黒糖
『らんかん』、『かめ仕込み』、『龍宮』に
使われる黒糖は、沖縄群島の様々な島から仕入れられます。
『まーらん舟』は徳之島産の黒糖を使用しています。
それぞれの島の風土などの違いが黒糖の味に出て、それが
各銘柄の個性になるそうです。
例えば
沖縄群島の波照間島や多良間島等の黒糖は、島に雨が少ないので塩のほろ苦さが出て、
酒質はキリッと潮風を感じる味わいになり
雨が多い徳之島産の黒糖は柔らかく上品な甘さがあって。酒質はトローっと上品な
旨味を感じる味わいになります。
蒸気を利用して黒糖を溶かすための専用の釜
周りに釜全体を囲むようにジャケット(配管)があって、そこに5度の冷水を通し
溶した黒糖を急速に冷却。そうする事で黒糖の香りが飛ばない様にします。
焼酎にキレを生み出す蒸留器
富田酒造さんに置いてある蒸留器の特徴は2つのタンクを置いてある位置に
高低差をつけていて、この2つを結んでいるスワンネックと言われる管が長い事です。
下のタンクで暖められたもろみのアルコール分は90度ほどで気化し管を
通って上のタンクに移動するのですが、管が長い為に途中温度差が生じ
一度液体に戻ってまた下のタンクに落ちるそうです。この工程で焼酎の味に
キレを生み出す効果が有るそうです。
しかしこの工程もあまりやり過ぎると面白みのない味わいに成ってしまう事から、
管の途中に防温材の様なものを巻き付けてその時の外気温なども考慮して
味を調整して行くんだそうです。
今回、今まで分からなかった事等を、色々質問させて頂き
その一つ一つに本当に丁寧に答えて頂きました!
富田さん!貴重なお時間をありがとうございました!
Posted by (有)リカーショップメグミ at 23:13│Comments(0)
│蔵めぐり